一人ひとりの個性を尊重する「多様性」の時代。それぞれの個性を発揮できることを目指す考え方は浸透しつつあります。このような考え方をどのように現場で実践しているのでしょうか?
開発の現場での成長の鍵を、コニカミノルタ瑞穂サイトで働く大貫製品開発センター長に伺ってみました。
コニカミノルタ株式会社
デジタルワークプレイス事業本部 開発統括部
製品開発センター長 大貫哲也 さん
愛知県犬山市生まれ、1993年コニカミノルタ入社。当時はまだ珍しかったカラータンデム複合機の開発にゼロから携わる。2023年デジタルワークプレイス事業本部 開発統括部 製品開発センター長へ。
趣味はテニス、ゴルフ。
社員の自己実現と未来を描く力が、組織を束ねる鍵となる
──コニカミノルタの複合機の開発は、歴史のあるものですね。開発の現場で、大切にしていることはどんなことでしょうか?
「自己実現」を意識して欲しいという話を部下にしています。自分が何を成し遂げたいかということを考えながら、行動と提案をしてほしいなと。そのために、私としては、既存の開発をしながら、新しい取り組みが生まれる場や機会を作っていきたいと思っています。
当社の中期経営計画は3年のスパンで設定されているのですが、来年がちょうどそのタイミングです。私たちのセンターでは経営計画の助走にあたるフェーズで「小集団活動」という、若手からベテランまで4~5名の小集団グループをいくつか作り、ちょうど今「将来のオフィスはどうなっているか」という広い視野で、課題形成から検討をする活動をはじめています。
この活動を通して「次世代の複合機」に必要な技術を企画することだけではなく、課題の本質をとらえ、抽象と具体の思考プロセスを繰り返す中で、自身で考え行動できる人財を増やしたいなと思っています。